美人さんと合ふ

私には「美人さん」と心の中で呼んでゐる人がゐる。普通ぢやない、美人さんなのである。
私と美人さんは、夕飯の買ひ物をする場所でよく遭遇する。知り合つて5年になるだらうか。まだ話したことはない。
良く行くその店が閉店してから1年程御見掛けしなかつたのだが、二日前また合つて、その喜びをせめてブログに書かうとして二日経つてしまつたのである。
美人さんの特徴は「とても美人」と云ふ事に尽きる。そして合ふ場所が場所なだけに、いつもカジュアルではあるが、ただのシャツでも、色合ひや柄が洗練されてゐるやうな印象を受ける。いつも余所行きの洋服だつた私にとつて、カジュアルの分野を充実させるに、私がお手本にしたい人その一なのだ。
美人さんは、ミネトンカのショートブーツと黒いスキニージーンズ、チュニック姿だつた。ここにレギンスを選択しない事にとても共感した。何だレギンスつて、トレンカつて。下ズボンぢやないのか、それ。私はチュニックは着ないから、そこは相容れない部分ではあるが、美人さんは私より流行を取り入れる人なんだと思ふ。
別に私はゲイぢやない。ただ、美しい人を見るのが好き。ただ、それだけなのである。