上原ひろみに学ぶ

新しい曲を練習してゐたけれど、挫折しかけたので気分転換にブログを更新。
何曲かレパートリーを増やしたいと思つてゐるけど、ああ、アドリブが、ああ、基礎が、ああ、アレンジが…と思つてゐるうちに時間がなくなつてしまふ。パターンを練習してゐる時も、何を練習してゐる時も、即戦力にならないものばかりで気力がなくなる時がある。
普段は「笑っていいとも」は見てゐないのですが、上原ひろみさんが出演すると云ふので少し気になつてゐた。当日も特に見ようと思つてゐなかつたけれど、偶然が重なつて、テレビを見られるタイミングになつた。これは見るべきだ、と云ふ事なのだと思つて見た。
上原ひろみさんについては最初興味がなかつたので、スタンリー・クラークのアルバムが初めてでした。上手いとか、下手とか、上手くないとかには色んな意見があると思ふし、色々と語られてゐけれど、相当練習してゐる筈に違ひないあの手の動きには圧倒される。あんな領域があるのかと思ふと、良し悪し以前に、私には精神的ダメージが大きい。
その上原さんはその場でI've Got Rhythmと云ふ曲を演奏した。即興性もテクニックも十分にある上原さんが、今ちやふど私が練習してゐるジャズパターンを取り入れたフレーズを弾き撒くつてゐた。
それを見て聴いて、いかに私が今を無駄にしてゐるかと痛感した。最近曲を演奏しても楽しめてゐないし、様々な練習も、こなしてゐるだけで、それをどう発展させて演奏に活かそうか、どう使つて行くか、発展させて行く考へが何もない気がした。小さな事も大切にして自分に取り入れて行けば、あんな風に自分の演奏に活かす事ができるんだなあと、とても勉強になりました。
やつぱり日本人が演奏するジャズは、勉強の軌跡が見えるのでとても勉強になる。海外の凄い人たちは、私にはルーツが見えな過ぎて感動するばかりである。「勉強になる音楽を聴く事と、音楽で感動する出来事つて、両方大事ですね。」と云ふ先生との会話を思ひ出した。